2013/09/21

一人称について

タイ語にも、日本語と同じように、
様々な一人称があります。
男性バージョン、女性バージョンもあります。

男性と女性で比べたら、女性の方が種類が多いかな。
文章で書く時のような、お固いイメージのดิฉันディチャン,
それよりちょっとくだけたฉันチャン,
偉い人の前では自分をへりくだって言うหนูヌー,
友人同士の気さくなเค้าカオ,

ふつうに友達同士では自分の名前を呼ぶし、
相手が年下なら自分は年上ぶってพี่ピーとも呼べる。


大学でタイ語を勉強していた時は、もっぱらディチャンを使ってた。
作文しても、教室内で発言しても、読む人・聞く人は先生だから。
先生相手にチャンを使うと、直される。
よって一人称はディチャンしか使わないと錯覚する。



タイに留学する。もちろん授業中はディチャンを使うけれど、
日本人留学生が授業中に発言する機会は滅多になかった。(タイ語の力がまだ無いため。)
また、タイ人の友達ができて、話していると、
「なんでディチャンって言うの? 堅苦しいからやめてよ。」と言われる。
ディチャンに慣れきった私は困惑する。じゃあなんて言えばいいの?
「友達同士なら、チャンでいいよ。でも、それでもまだ固いから、自分の名前をそのまま使う方が自然。」
ということで、自分が子どもの頃でさえ使わなかった「ハル」を一人称として使うようになる。



タイで働き始める。
最初、一人称を「ハル」と言ってしまいがちで、その度に相手が「ん!?」って表情になる。
あ、おかしいんだな、もしかして子どもっぽいのかも、と感じて、何とか無難なチャンを使うよう意識していた。

その矢先、マネージャークラスのおじさんに、チャンを使って話したらグチグチ文句を言い出した。
何が不満なのかさっぱりわからん。何がいけないの!とたてついたら
「ヌーを使え!お前は年下で、私は目上の立場なんだ!」と指示された。

ここで初めてヌーの偉大さを知る。
相手が偉い人 = 有無を言わさずヌーを使う。

以来、会社の中ではヌーばっかり使ってた。

そしたら笑われた場面があった。
会社の受付のおねーさん。控えめに、
「ラッサミー(私のタイ名)、私相手にヌーって言わないで。」と訴えられる。
どうして?ヌーは丁寧な言い方でしょ。 ←失礼でなければ良いと思っている。
「私はラッサミーより年下なのよ。」
…え!?
おねーさんだと思ってたら、年下さんだった。。。

タイでは年齢の上下に敏感だ。逆に失礼。
だから、この人を相手に話す時は、私は「ピー」を使うんだった。
…正直、顔見ただけじゃ、年齢わかんないよ…。んー、難しい。


タイ人は童顔で、年上なのか年下なのか、同年代なのかすら、全然判別つかなくって、
未だに何でもかんでもヌーって言ってしまう状況。
また、明らかに年下とわかった後でも、
自分のことをピーと呼ぶのがなんだか気恥ずかしくって未だに実際に使ったことがないです。

まだまだ、タイ語は未熟です。。。