2012/10/20

朝の散歩*水揚げ場

普段、あまり歩かないので、
久しぶりの土曜日の休日は、朝から散歩をしてみました。

普段は通らない横道を散歩してたら、
いつの間にか漁船の水揚げ場に辿り着きました。

ちょうど午前7時。
漁から帰ってきた船から、魚がどんどん降ろされる。
魚がいっぱいのカゴを、男性二人がペアになって、バケツリレーでどんどん運ぶ。
カゴの中身はさっそく銀色の台の上にばらまかれて、
手際よく、種類と大きさ別に仕分けられる。

見ていて飽きない…!
私が見ていた船の魚は、銀色にちょっと緑がかった小さな魚がメインだったけど、
時々イカとか混ざってた。

どういう漁をしてるか分からなかったけれど、
魚の群れの中には、こうやってハグれものもいるんだなあ、と、
少量のイカを見て、海の中の様子を想像してみた。楽しい。


そういえば、水揚げ場には野良犬はいっぱいいたけど、野良猫が一匹もいなかったなあ!
ちょっと不思議。


船に乗ってるのも、仕分けてるのも、男性ばっかりだった。
時々、作業者と話をしてる女性や、買い物に来たらしい女性は見かけたけど、
漁に従事してるわけではなさそうだった。

日本みたいに、女性が船に乗ったら良くないって迷信、タイにもあるのかな。



毎朝、出勤前にベランダから海を臨むと、薄暗い頃から何艘もの船が沖へ向かっていくのが見れた。
今日は、その船たちの収穫まで見れて満足。次はカメラを持って行って写真を撮りたい。

2012/10/05

タイ人と、味覚の呼び方

辛いものが苦手だったタイ留学時代、
食堂のおばちゃんに、「この料理は辛いですか?」と毎回尋ねてた。
答えは必ず次の3つに別れる。
「辛いよ。」「ちょっとだけ辛いよ。」「甘いよ。」

そして私は学んだ。
タイ人の呼ぶ「ちょっと辛い」は、「ものすごく辛い」ということを。
そして「甘い」料理こそが、私の求めている「辛くない料理」であることを。

それに気づいてからは、いつも「甘い」料理を選んで食べていた。
「甘い」料理は、唐辛子が入っていない料理。これなら残さず食べられた。
でも、「甘い」って言うくせに、特に砂糖のような甘さはなかった。
なんでこれを「ちょっとしょっぱい」とか、他の表現を使わないで、
「甘い」と呼ぶのだろうといつも不思議だった。

それから7年経って、唐辛子の入った料理も食べられるようになった今、
「あ、そうかもしれない」と、
「甘い」という表現を使う気持ちが分かるようになって来たんです。



最近は、お昼に屋台ラーメンばっかり食べてる。

タイの屋台では、
 1、クイッティオ(米粉で出来た麺)どんな店でも太麺・中麺・細麺の3種が揃う
 2、バミー(小麦粉で出来た中華麺)
 3、ママー(インスタント麺。ちなみにママーは元は商品名の一つ)
 4、ウンセン(春雨)
のどれかから麺を選んで、スープ(鶏ガラ風)の有る・無しを選べる。組み合わせ自由自在。
麺以外に、野菜(葉っぱのざく切りとモヤシが一般的)と
お肉(鶏肉、豚肉、牛肉、、、お店の人の気まぐれで日替わり)もトッピング。
その他、魚のつみれ等の練り物系や揚げ豆腐、
あとニンニクと豚肉を炒めた特性調味も混ぜる所もある。

「野菜を沢山いれて!」とか「レバーは入れないで!」とか、
そういった細かいオーダーメイドも可能。
細かすぎるとお店のおばちゃんがよく間違えたりもするけれどね。

お店の人からほかほかラーメンのお皿を受け取ったら、
まだやることがあります。
仕上げに、自分で調味料を使って味付け!
 1、ナンプラー(魚醤)
 2、砂糖
 3、酢(輪切り唐辛子漬け)
 4、粉末唐辛子
これらを自分の黄金比率で味付けしちゃいます。
タイ飯屋さんなら、この他に
 5、ナンプラー(輪切り唐辛子入り)
 6、粗く砕いたピーナッツ
等も置いてあります。

ピーナッツが美味しいんだ、これが。


で、最近の私のマイブームは、
「野菜たっぷり」「臓物は入れない」「ピーナッツ山盛り」「粉末唐辛子 小さじ1」
という組み合わせ。
とうとう、辛いもの苦手だった私が、唐辛子を入れるまでになりました!
一緒に食べるタイスタッフに、「あら、何も入れてないじゃない。味が薄いでしょ」と
今まではツッコミを入れられてたけれど、もうそれも言われなくなりました。

一度食べられるようになると、病み付きになって、次からも毎回入れるようになります。
でも、まだまだタイ人に敵いませんけれど。
彼ら、スプーン何杯も入れるんだもの。あんなの他の具材の味がわかんなくなっちゃうよ!

それで、ここずっと、唐辛子を入れたラーメンを食べてるんですが、
ふと、唐辛子を入れなかったらどうなるんだろう、と考えてみたとき、
今まで感じたことのなかった異様な味を想像してしまったんです。
「うーん、唐辛子が無くなったら…”甘そう”だなあ………えっ!?」
自分で自分の出した予想にビックリです。

普通の鶏ガラスープに、ちょっとナンプラーを入れる程度のラーメンだったら、
今までの私ならさらりと「しょっぱい」味と呼ぶはず。
でも、今は「しょっぱい」と思えない。
そんな味付けはきっと「甘い」に違いない、と私の味覚が訴えかけてるのです。

よくよくあのスープの味をストレートで味わった時のことを思い出すと、
じんわりと、かすかに砂糖っぽい甘みを感じるんです。
(実際にスープのレシピに砂糖が入っているのかは分かりません。)
例えば日本の味噌汁や、わかめスープと比較したら、
それよりは塩っ気が抜けた甘みが、タイラーメンのスープにはあるように思います。


タイ人が辛くない料理を「甘い」と呼ぶ謎が、少し解けたように思いました。
唐辛子ばかり毎日食べてると、たまに食べる唐辛子の無い料理の中の、
甘い部分に敏感に反応してしまうようになるんだ。なるほど。

ちなみに、とっても塩辛い料理は、ちゃんと「しょっぱい」って呼ぶよ!
でも本当に塩を舐めてるような塩辛さの時だけね。
以上、今日ふと思ったことでした。