2008/10/14

理想の手帳

毎年、手帳を買うとき、
文房具屋さんを何軒も見て回り、
気になる手帳を何冊も手にとり、
中身を見て、自分が使うところを想像して、
そうやって選んでいます。


今日は、今まで使った手帳たちの思い出を書いてみます。


■初めての手帳は中学3年生(2000年)に買ったと思う。
ミニ6穴のバインダー式のシステム手帳。 カバーがデニム生地で出来ていて、とってもかわいかった。
私、ジーンズ履くの好きだったし。(そんなことも関係してたのだ。)

システム手帳だから、リフィルを買えば、毎年使えた。
大抵、見開き1週間タイプ(右ページはメモ)を買ってました。
日付入りのものは、たいてい1年分のリフィルがセットで1,000円するんだけど
おおかた2月になると、セールで半額になるんだよね。
そういうのも見越して、1ヶ月買うのを我慢してました。
その間の1月の予定はメモ用紙でなんとか凌いでいました。
この手帳を、高校3年の12月までずっと使っていました。


■高3(2003年)の夏前に、田村仁人さんの「合格手帳」を東急ハンズで見つけて購入。
受験生だったから、という好奇心で、使い始めた。
合格手帳には、その日に勉強する内容を記録していくことがメインだったので、
上記のデニム手帳には学校の提出物や行事など予定を書くなり、平行して使っていた。

でも、あんまり真剣に、合格手帳を使えなかったような気がする。
勉強は真面目に取り組む方だったけれど、
自主的な姿勢に関しては、あまり良い生徒とは言えなかったから。


■高校最後のお正月(2004年)に、エトランジェの2冊で1年分の手帳(A4サイズ)を発見。
見開きで1週間(左に月〜水、右に木〜日)。俗に言うバーチカルです。
エクセルみたいに上から下まで経線があって、メモし放題のデザインにべた惚れ。
ホチキス製本で、授業で使うノートのような感触も馴染みやすかった。
これは大学3年生まで使い続ける。


■大学3年生(2006年)は、タイに留学中だった。
ちょうど10月に一時帰国した際に、エトランジェをハンズで探していたんだけど、
その時新たに見つけたのが藤沢優月さんの「夢をかなえる人の手帳」(限定バージョン)

デザインはエトランジェと同じく見開き両面1週間
サイズは合格手帳と同じでB6
ただ、時間の使い方に関するアドバイスが、ミニ冊子となってくっついていた。

「これを読めば、時間をうまく使えるようになれるかな!?」
合格手帳の時に、自分のモチベーションを全くコントロールできなかったことを思い出し、
今度こそ意識改革をするぜ、と意気込む。

劇的な時間の使い方に変化が現れたわけではなかった。
しかし、手帳に書き込む量は、格段と上がった。


■だんだんと、手帳を選ぶことの重要性を感じるようになってきたのがこのころ。
手帳コーナーを、片っ端から全部開いて見るようになったのもこのころ。
メーカーの名前を、意識して覚えるようになったのも、このころ。


■日本に帰国して、夏休みがすぎ、年末になると、就職活動が本格化してきた。
自分はメモ魔だと思うようになる。一面が文字で埋め尽くされる夢かな手帳。
罫線すら文字で埋められる始末。
まずい、次に買う手帳は、書ける量がたくさんあるものじゃないと。

そんな頃に出逢ったのが、「HAPPY DIARY」。(2007年)
フルカラーなのに、書きやすい紙。
夢かな手帳と似ているけど違う、毎月、月初めの目標欄。

メモ魔ではあるけれど、それほど、メモを書く欄がなかったHAPPY DIARY。
それでも買ってしまったのは、やっぱりとってもかわいいデザイン性であればこそ。
気に入っただけあって、毎日、毎時間、時間さえあれば手帳を出して、ニヤニヤとながめてた。

ところが、次第に使えなくなってしまった。
予定を書く欄が、一番最初のデニムシステム手帳と同じ、見開き片面1週間だったのだ。
エトランジェと夢かな手帳で、私の思考はずいぶんとバーチカル表示に馴れてしまっていた。

シュウカツで時間を細かく管理する必要があるのに、横軸じゃぁ書きにくい!!
このカワイイデザインに、何も不満はないけれど…ごめん!!!

■と、断腸の思いでHAPPY DIARYをたった1ヶ月で使うのをあきらめ、
2007年2月からは大学生協で安売りしていたHIGHTIDE。(なんと半額以下だったのだ。)
やっぱりバーチカルは落ち着く…。

↑上からデニム生地カバーのミニ6穴システム手帳、エトランジェ、夢かな手帳、
HAPPY DIARY、HIGHTIDE。
全ての手帳が、今、手元にあることが驚き。


■入社面接の合間に寄った書店で、熊谷正寿さんの著書『一冊の手帳で夢は必ずかなう』と出逢う。
このころ、書店と言えば漫画コーナーしか寄らなかった私が、”自己啓発本”や”ビジネス書”コーナーに
足を踏み入れるようになっていた。

熊谷さんのこの本は、以降の私の意識を大きく変えた。
同じ本を、何度も何度も、開いては読み、反芻し、自分に言い聞かせるように読む、
ということを繰り返したのは、この本が初めてだった。

世の中には、こうやって、手帳を使って自分を管理することができる人がいる、と知って衝撃を受けた。
そして、自分も手帳をいじるのが好きなら、
こんな風に、とことん、使い方にこだわってみたいと思った。


■ネット上をちょっと検索してみれば、有名な手帳というのは、どこでもひっかかってくるもので、
そういうサイトを覗いてみると、
通販のページ以外にも、アイディアやヒントのページがちょっと載っていた。
また、近所の古本屋でビジネス書(時間の使い方やノートまとめの方法や勉強の仕方の本など)を
立ち読みして、いろいろなヒントをたくさん集めて来た。

そうして気づいた事実は、「自分が一番ほしいデザインの手帳は、世の中にはない」ということだった。
なにかしら、自分にとって使いにくかったり、必要なものが欠けていたりするんだよね。


それならば、作っちゃえ!!


■2008年9月、新しいノートPC(Macbook)も買ったし、ちょうど夏休みで時間もあるし、
ということで、wordで作ってみました。片面1日分のデザイン
朝6時から夜0時までのタイムライン、 十字型のToDoリスト(x軸が緊急度、y軸が重要度)、 「今日の目標」「今日の反省と明日への意気込み」欄、 睡眠時間と食事のバランスと運動量と、基礎体温、体重、体脂肪率を書く欄、 残りのスペースはDiary & Note。

睡眠時間云々の健康欄は、身体が不調になりやすい自分への戒め用。
兼、万が一の時、お医者さんに見せられるように記録を録ろうと思い、用意。

A4の紙に両面印刷して、(1枚に4日分書けるようになっている)
何枚か重ねて、二つ折りにして、針で穴をいくつか空けて、糸を通して製本。
100円ショップで見つけた、A5サイズ用のブックカバーを付ける。
ヘナッとなって、書きにくいので、適当な厚紙をカバーに差し込んでおく。これで完成。


■この手作り手帳には、
今まで本やネットから集めたアイディアの中から、
今の自分が欲しいと思う項目を全て詰め込みました。
実は、デザインの基礎部分は、フランクリンプランナーから拝借しました。

フランクリンプランナーの、がっしりとした高級感溢れる手帳は、
手帳マニアを自覚し始めている自分には、喉から手が出そうな手帳。
でも、決定的に、私がフランクリンを使えない理由がありました。

それは、フランクリンプランナーが、システム手帳であること。

私が一番初めに使っていた手帳は、もちろんシステム手帳でしたが、
リフィル式の手帳の一番の(私が感じる)欠点は、リングがあること。
左ページに何かを書こうとするとき、右利きである私にとって、
リングが邪魔して、平らな紙に対して、モノを書くのがとても不便。

また、使い続ければリフィルの穴が大きく広がり、
筆記時に、紙自体をきちんと押さえていないと、「ぐしゃっ」と紙がずれるんです。
高校生の時、よくやりました。
だから、バインダー式の手帳は敬遠しているんです。



ところがー!!!


■2008年10月、なんと、フランクリンプランナーシリーズから、
ノートタイプの手帳(「オーガナイザー」)が登場したんです!!
…買っちゃいました。
名古屋のハンズと、大阪のロフトを周り、どちらも入荷してなくて、
でもあきらめきれずに、最後に寄った大阪のハンズで見つけて、買っちゃいました。
片面1日1ページ、しかもサイズはA5と少し大きめ、当然、厚みも重みもそれなりにあるのですが…。
来年4月のビジネスニューイヤー、私はこれで乗り切りたいと考えています!!!

↑上から自作手帳熊谷正寿さんの著書『一冊の手帳で夢は必ずかなう』
フランクリンプランナー『オーガナイザー』